起業をしたいなと思いながらも、何をしたいのか?
何で稼げばいいのかもわからず労働者としてサラリーマンしていた時の話です。
サラリーマンとして稼ごう、出世しようと思っても、給料はあがらない、どうすれば収入を上がられるのか?
悩みに悩んで気付いたことは、労働思考の延長には幸せな稼ぎ方がなかったということだった。
社会にでれば、学歴は関係ない!
これまでは、学歴によって派閥があったり、そういう要因によって出世が決まることがほとんどだと教えられてきましたが、これらは仕事の成果という点においてはなんら関係ありません。
私には世間でいういい学歴はありませんでした。むしろ、下の下です。
しかし、仕事に関してはそこそこ、器用にこなすことができたので、社会に出てからもそこそこの結果は出せていました。
低学歴でありながら、一流と言われる大学卒の人にも仕事を教えたりしていたこともあるし、給料も多く貰っていたこともあるので、結果としては勝てていました。
もし、今の時代に出世と学歴が関係していると思っている人がいれば、それは間違いです。
本来は社会に出れば、学歴なんざ関係ない世界です。
社会が煽る年収1000万円の罠
サラリーマン時代には、多く人が普通に感じるであろう、それなりに辛さを一通り経験をしてきました。
サラリーマン時代、どんな仕事をもらったとしても、そこそこの結果はすぐに出せてしまっていたのですが、この仕事を極めてもたいして稼げないなという違和感はいつも感じていました。
しっかりお勤めして、役員クラスにまで上がれば、「年収1000万円クラスにあがれるぞ!」と言われていたけど、年収1000万円あっても全然幸せとは関係ないし、思うような生活を手に入れることはできません。
初年度、全社で営業成績1位とったのにも関わらず、昇給は5000円、賞与が5万円しかもらえず、どれだけ頑張れば役員になれんだよという感じ。
お金に時間に余裕が持てるようになる自分のイメージはまったくつきませんでした。
仕事に対してはいつも勤勉で、色んなことで結果を出していたし、そこそこの自信もあったので、会社に対して違うなと思ったことは、上司に対して思ったことを言ったりしたこともあったのですが、
「おまえは社会のルールをわかっていない!これはマナーだから!」
そんな風に押し付けられてきたものです。
普通はこういったことを言われて、社会ってそういうもんだから・・・と納得していくものなのかもしれませんが、私にはできなかったことです。
サラリーマンというのは、自分で考えていることとは程遠いほど、違うことをやらなければいけないから相当つまらない上に、社会に対しての矛盾を押し付けられ、しかも給料が増えない。
こうして、何のために仕事しているのかすらわからないまま時間だけが過ぎていきました。
今のサラリーマンはどうして幸せに稼げない?
ここからは、色々な副業にトライして、独立起業に至ったわけですが、幸福度の高い稼ぎ方に気づけた私が、今のサラリーマンはどうして幸せに稼げないのか?について気付いたことを要約して話したいと思います。
まず、サラリーマンとして求められるものは、組織として一員という立ち位置です。
これは、思っているよりも、強烈で根深い問題で、潜在的に稼げない人間に仕上げようという意図があります。
というか、サラリーマンだから稼ぐなという社会の縮図があるわけです。
どういうことかというと、支配者と労働者という感じでみていくとわかりやすいのですが、まず、サラリーマンはオーナーをトップとして、その人の考えの中で行動することになります。
そして、あなたの評価はその会社の決まりの中で決定します。
「君は年収380万円だ!」というように。
この380万円は、社会に提供した価値としての380万円ではありません。ただ、会社のルールとして380万円だったというだけです。
「どうしたらお給料は上がりますか??」
そう質問したら、
・まずはリーダーとしてしの資質を手に入れなさい。
・交渉力をもっと磨きなさい。
・無遅刻無欠勤はあたり前だ。
・休みを返上してでも結果を出すのは当たり前だ。
・部下からの信頼を得なさい。
・TOEICは900点必要だ。
・クレーマー処理をこなせるようになりなさい。
このように返ってきました。
もし、真面目な人だったらきっと、「そうか!」と納得してそれぞれの技術を磨いて一流になることを目指すでしょう。
しかし、今はっきりいうと、幸福度の高いビジネスを行う上では、すべてを手に入れる必要はありません。
これまで、鬼稼ぐ人を何人も見てきましたが誰もこんなことは学んでいる人もいませんでしたし、なんでも極めてんぜ!って人もおりませんでした。
では、お金を鬼稼ぐ人達は何をやっているのかというと、単純に、私達が何時間も会社で奴隷のように働いている間に、自分のお客さんを見つけて、価値を提供して、お客さんに感謝されながらお金と交換していました。
たったそれだです。
違いはわかりますよね。思考の違いだけです。
もう少し、抽象度をあげて見てみましょう。
働いている1つの会社という単位ではなく、日本にある企業全体という視点です。
まず、この市場には、支配しているオーナー(社会のルールを決める人たち)がいます。
この人たちは、今の地位を失うわけにはいきません。ルールを実権を握る側、チェスで言えばキングです。
ルールの頂点にいるのは、とても気持ちがよいことでしょう。
もし、自分がその人だったら、どのように市場や不満をコントロールするでしょうか?
大概のキングは、「会社で出世できるやつはこんなやつだ!」という幻想を作り上げることをします。
長時間、身を粉にして働き、色々なスキルを身に着けながら仲間と切磋琢磨して成功は摑める!
という幻想です。
会社の仕組みというものが、トップダウンで出来ていて、稼いでいてもしっかり労働者として仕上がっています。
オーナーに歯向かうことなく、オーナーの利益を最大にするために限りなく働く労働者です。
その労働者達が、その後輩たちに、「辛いと思うことは、たくさんあるが、一生懸命頑張れば道は開けるよ!」
みたいな教育をしていけば素晴らしい労働集団ができあがるわけですよね。
彼らはオーナーの利益を最大にするために働いているので、出来る限りは最低の賃金で働いてもらわないと会社も困るわけです。
自分に都合の良い社会を作ろうと思った権力者たちによってコントロールされている感じです。
これからの時代の組織の作り方には、もうないかなと思っていますが、この仕組みを理解した瞬間に、一生会社員でいることは無理だなと思ったわけです。
私レベルでもこれくらいのことが考えられるので、世界の支配者達は、もっとスケールの大きなことをさらに緻密に行ってくるのだろうと思います。
つまり、
サラリーマンとしての延長上に「幸せな稼ぎ方」なんてものは存在しなかったということなんですね。
いくら勉強しても稼げないのは、学んでいることが、稼ぐために必要なことなのではなくて、支配者が作ったルールの中で、夢を見せるために作られた幻想なので、実像ではなかったということだったんです。
これまでは、勉強して、大学に入って、良い企業に勤めれば、そこそこ良い給料がも貰えて、そして、結婚し、家を買って、車買って、子供育ててればいい人生だねという価値観でいきてきた人が大半だと思います。
しかし、いつの間にか、景気はどんどん悪くなって、国に支払うお金は増え続けていくような時代になって、そこそこの安定があればいいやみたいに思う人が増えてしまっています。
個人の力で大企業のような力を発揮できる時代なのに、高度成長期時代にあったような活気も今の日本人にはないし、何か藁にすがるような思いで生きている人がほとんどです。
こんな、他人の価値観のルールの中に生かされていては絶対に幸せなんてなれないじゃんと思ってしまったのが、私が起業したいと思ったきっかけです。
ちょっと前までは安定と言われていた大企業も今じゃ大赤字でリストラされる時代です。
企業批判見たくなっていますが、中小企業も大企業にどこか依存しているところが多いので同じようなもんです。
中小企業は大企業のご機嫌を伺いながら生きているので、顧客のことなんか忘れて、企業となんとか良いつながりを作ろうということばかり考えている人もいるほどです。
ここまでくると、もはや良い商品やサービスを提供して、価値を大きくしようという感覚すら薄れてきます。
「一番安い部品でいいよ!」
「あの会社みたいに、この部分をもっとこうしてよ!」
「あの会社はもっと安くしてくれたのになぁ」
みたく、企業同士で競争しあって衰退し、コモディティ化した商品が世の中にはあふれかえっているのです。
もはや、どこかが潰れたとしても、関わって働いていた人達以外は誰も困らない状態です。
ドライに言えば、人も会社も資本主義社会の中では無価値ということです。
時代に取り残された会社はもう終わりを待つしかないという状態です。サラリーマンとして働けど働けど、稼ぐどころか身も心も疲弊して、幸せとはほど遠くなりました。
労働者から抜け出して自分で生きていく
こうして身をもって経験した私は、この負のスパイラルから抜け出すために、これまでの価値観を捨て、ゼロスタートしました。
私の場合は、全てを理解してから独立したのではなく、色んなことが嫌になってやめたというのが最初です。
例えば、給料は、労働収入のためどんなに頑張っても増えないことだとか、有給は貰えても自由に使えることがなかったりだとか、不満ばかり吐き散らした先輩との飲み会に付き合うのが嫌だったり、満員電車に揺られて通勤するのが苦痛だったという理由でです。
それから・・・
自分が思うようにやっていったら、普通に生きていては、見えなかったものがどんどん見えるようになっていきました。
全人口の95%が、月に1000万円以上稼げない理由もわかりました。
起業したいぜ!
お金持ちになりたいぜ!
そう思って本屋に駆け込んで見る「成功本」みたいな本はほぼ必要ありません。
学ぶことは重要ですが、稼ぐことに必要なことはそんなに多くないですし、そんなに複雑でもありません。
これらすべてが、資本主義によって意図して作られたものなのかはわかりませんが、視点を変えて見ると結構たくさんおかしいなと思うことが見つかると思います。
私は、様々な企業や個人のマーケテイングをアドバイスすることで、世の中の動きを俯瞰して見る目を養ってきました。すると、偶然というものはなく、全てが必然の中で動いているように考えるようになりました。
人は、自分でモノゴトを選択しているように見せかけて、実は大きな力によって導かれているというものです。
個人ひとりひとりは色々な選択ができるけど、集団で見るとこんな動きになるよねというようなものです。
このように考えると、今の企業の付き合い方も、個人の付き合い方もこれはこれで通るものなんだなと思います。時代が変わるにつれて、それぞれの在り方というものは変わるもの。
だから、この流れを捉えることが出来れば、有利に過ごせるのだと思います。
何事も、先行者利益が大きいという法則はある話なので、今じゃなくても、困ってから考えればいいという考えでは浅はかなのです。
私は、会社に矛盾を感じつつ嫌になって辞め、副業から起業して、幸せに稼ぐことを手に入れたひとりなので、もしここまで読んでくれていたのであれば、これからの時代の働き方、生き方というものを一度見直すきっかけになればいいなと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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